竿と銛を担いで歩いた日々

1980年代生まれの底辺系釣りバカが、釣りと魚突きの思い出を綴るブログ。思い出した事を書きなぐっています。

炎月投式で狙うチヌ【海釣り】

ソルトルアーを始めてしばらく経った頃、俺はサーフからのヒラメ釣りを良くやっていた。

 

初めの内は、ハードルアーより強い気がしてワームを投げていたが、平塚のサーフでベテラン勢が炎月投式を使って何匹かヒラメ、マゴチを釣り上げているのを見て、すぐに炎月マンに鞍替えしたのである。

 

 

 

炎月マンはある朝マズメ、沼津のサーフに立っていた。

河口絡みのこのポイントはシーバスが有名だが、ルアー釣りの師匠から

「ヒラメを釣った事がある」

と聞かされていた場所だったからだ。

 

同行していた兄と一緒に、サーフをランガンしながら炎月を投げ始める。

 

太陽が水平線から少し上がった頃に、沖ではシーバスがボイルを始めた。

炎月では届かない距離なので、俺はメタルジグを取り出しキャストを繰り返す。

 

グン!とアタリがあり、上がってきたのは20cm程のコノシロ。

(このコノシロは素焼きにして酢をぶっかけて食ったら非常に美味かった)

 

その後もシーバスを狙ったが釣れない内にボイルが終わってしまった為、再び炎月にルアーを戻しヒラメ釣りを再開する。

 

底を擦らないようにリトリーブを繰り返していると、突如、ガツガツとしたアタリを手元に感じた。

喰い込んでいる気配は無いので、そのままリトリーブを続けているとグイッと一瞬竿がしなり、アタリはそれっきり終わってしまった。

 

そんな事が2、3回繰り返されると、少し離れた所で釣っていた兄が

「キタキタ!」

と叫ぶ。

 

すわ、ヒラメかと俺は走って駆け寄ると、上がってきたのは40cm程のチヌだった。

 

俺はここで得心が行った。

 

俺が使っていたロッドはショアジギロッドで、兄が使っていたロッドはシーバスロッドだったのである。

 

俺のショアジギロッドは固く、バイトを弾いてしまったのかと考えたのだ。

 

翌週、俺はヤフオクで落札したシーバスロッドを持ってサーフに立っていた。

 

チヌは釣れなかったが、キビレの小さい奴とソゲが釣れた。

 

ショアラバには幾分柔らかめの竿が良いという事を身を以て実感した話。

 

目次に戻る