魚突き用の銛は、釣具店やホームセンターで売っている竹ヤスに始まり、土佐銛、パラライザー、チョッキ銛等、何種類かある。
(水中銃は日本では殆どの地域で禁止されている)
竹ヤスはよゐこの濱口が使ってるアレだ。
手軽に手に入るが、射程が短くアイナメやカサゴなんかの底物がメインの獲物となる。
(射程が短いハンデを補う為、濱口は夜に電灯潜りをやっていた)
注)電灯潜りとは、水中ライトを持って夜の海に潜り、寝ている魚を突く漁法の事
竹ヤス以外の銛は総じて高価であり、おいそれと買えるようなものでもない。
また、それぞれ長所、短所があり使いこなすには多少の熟練を要する。
そんな事もあり、俺は小型~中型魚用には3000円以下で自作した銛を使っている。
50cmクラスのクエやヒラメもこの銛で獲れているので、それなりに使える銛である。
チョッキ銛とパラライザーも持っているのだが、手軽さという点ではこの銛に負ける為、ちょっと遊びにいく時には大抵この銛を使うようになった。
簡単にできるので、作り方を紹介しておく。
材 料
①市販のヤス。ステンレス製で、先端が三又のもの・・・1000円くらい?
(四又以上は刺さり抵抗が強く、獲物の魚体を貫通させにくい。必ず三又以下で。なるべく銛先が長い物を選ぶ)
②スキーのストック。リサイクルショップで買うべし。・・・500円くらい?
③筋トレ用の黒ゴム。・・・1000円くらい?
④タコ糸。百均で買う。・・・100円
⑤布ガムテープ。百均で買う。・・・100円
⑥金属用糸ノコ。百均で買う。・・・100円
⑦金属ヤスリ。百均で買う。・・・100円
作 り 方
①市販のヤスの下部(ゴムのちょい上)を糸ノコでぶった切る。バリはヤスリで落とす。バリが残っているとヤスを発射した時に手を切る事があるので注意。
②スキーのストックの先端を糸ノコで落とす。バケット(先端の傘みたいなやつ)の少し上を切るイメージ。
③スキーのストックの下部(グリップの下)を糸ノコで落とす。
④切断したストックの先端のテーパー部に布ガムテープを巻く。この部分を①で切ったヤスの下部にねじ込んで継ぐので、実際に嵌めながら良く固定できるよう巻き数は調整する。
⑤切断したストックの下部に、筋トレ用のゴムを添え、タコ糸できつくグルグル巻きにする。筋トレ用のゴムの長さは銛の全長に合わせて調整してください。
(ゴムの固定は、タップでネジ切り+アイボルトで固定しても安価に出来るがやや面倒くさいので俺はタコ糸で固定している。)
これで出来上がり。
イメージは、パワーアップした竹ヤスといったところ。
射程は倍以上になる為、竹ヤスでは寄り切れなかった魚が獲れるようになる。
なお
・銛が使える地域は各都道府県の漁業調整規則で定められている。事前に必ず確認し、ルールを守った魚突きを行う事
・銛が使える地域でも、密漁と間違われ各地の漁業者に怒られたりする事がある。こういう時に、漁業調整規則を盾にとるのは逆効果だ。さっさと文句を言われない所に移動する事をおススメする。
・魚突きは危険なレジャーだ。少しでも怖いと思ったら即撤収。
・この銛によって生じたいかなる損害に対しても、俺は責任を負えない。