最近はSNSを介して、釣り仲間と出会う事が増えた。
そんな仲間の中で、特に釣りを最近始めたばかりの奴らに多い気がするのだが、魚がヒットすると
「喰った!」
と言うのである。
これにちょっと違和感を感じる事がある。
俺や俺の周りは、昔からルアーだろうが餌釣りだろうが海でも川でも、ヒットすると
「キタ!(来た)」
と言う。
「喰った!」
がなぜ急に勢力を広げているのか、色々と考えてみると、どうもYoutubeに端を発しているような気がしてならない。
Youtubeを観ていると、良く「喰った!」と叫んでいる。
初心者はああいうのを見て、こういうもんだと思い込むのではないだろうか。
例えば、ルアーを曳いていて、魚がチェイスしてきた。
喰いつきそうだが、中々喰わない。興味を持ちながらも警戒しているのだ。
速度を落とすと見切られそうだ。
ルアーは刻一刻と足元に近づいて来ており、魚を掛けられるタイムリミットが迫っている。
思い切って、リールを早く巻いてルアーを曳くスピードを速める。魚もそれに合わせてスピードを上げた所で、フッと一瞬、巻くのを止めてポーズを入れる。
その瞬間、今がチャンスとばかりに魚がルアーに喰らいつく。
えっへん、どうだ、俺の作戦勝ちだ・・・・
こういうシチュエーションなら、
「喰った!」
もまあ理解できなくはない。
だが、例えばサビキ釣りやぶっこみ釣りでまで
「喰った!」
と言うのにはどうも違和感があるのである。
ま、掛け声は自由なのでどうでも良い事なんだけど。
昔、バス釣りの村田基氏は、ヒットの瞬間に「フィーッシュ!!!」と叫んでいた。
例えば、これからアメリカで日本の和竿の渓流釣りが流行ったとして、同じような事を叫ぶ奴が出てくるのだろうか。
「さかなー!」
か
「うおー(魚)!」
か
「ギョギョギョ~!(魚魚魚)」
か。