竿と銛を担いで歩いた日々

1980年代生まれの底辺系釣りバカが、釣りと魚突きの思い出を綴るブログ。思い出した事を書きなぐっています。

オモックの前身?ガン玉リグ【海釣り】

小学生だったある日、俺は兄と親父と共に岸壁で釣りをしていた。

 

アイナメとかカレイとか、そのあたりを狙ってチョイ投げをしていたと思う。

釣果は思ったより芳しくなく、釣れない時間が過ぎていった。

 

そんな時に俺たちに後ろに1台のワゴン車が留まり、おっさんが話しかけてきた。

田舎で釣りをしてるとよくあるパターンである。

(めんどくさい奴もいるが、地元のおっさんだと有益な情報を聞ける事も多い)

 

あーじゃないこーじゃないと話を聞いていると、おっさんはたまたまこの道を通っただけで地元の人では無いようだ。

何でも、昔は超がつく程の釣りバカだったが、親の遺言で釣りを辞めたらしい。

(子供相手に長々と講釈垂れてるあたり、未練タラタラだったんでしょうね!)

 

ここではソイが釣れるとおっさんに教えると、おっさんがソイが良く釣れる仕掛けを教えてくれた。

 

それは、ハリスの上にガン玉を4~5個数珠繋ぎにして打っただけのシンプルなものであった。

餌はつけずに、これを海底でチョコチョコと動かすとソイやカサゴが喰いついてくるという。(今で言うボトムバンプというやつだ)

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ガン玉リグ(?)

 

当時はジェット天秤にプラグをつけて、投げ竿でシーバスを狙っていた時代である。

ルアーはまだまだブラックバスの専売特許で、ルアーを海で使うなんて考えもしなかった。

 

俺たちはこの時点で、かなりおっさんの事を疑っていたように思う。

よしんば、これで釣れるにしてもそれならブラクリにサバの切り身でもつけた方が釣れるに決まってんだろ、と否定的でもあった。

 

おっさんがあまりに進めてくるので、俺は仕方なく上記のリグを作ったがおっさんを信用していなかったので針にはイソメをつけていた。

 

その仕掛けで岸壁を探り釣りしたが、ハゼが釣れるくらいで一向にソイやアイナメは釣れない。

おっさんが行ってしまうと、即座に俺はチョイ投げの仕掛けに戻して釣りを続行し、この仕掛けはホラ吹きのおっさんと共に俺の記憶の奥底に封印されていたのだが・・・。

 

2、3年前から「オモック」というルアーが紹介されるようになった。

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噂のオモック

出典:https://fishing-go-go.com/omokku-kannsen/

 

ナツメオモリに針金を通し、アシストフックを付けただけのルアーである。

これでカサゴ等の根魚が良く釣れるらしい。

 

現金なもので、これで釣れるなら、やはりおっさんのガン玉リグでも良く釣れるのではないかと思うようになった。

 

フォールスピードはオモックより遅いだろうし、少しはウネウネと動きそうなので爆釣するパターンがあるかもしれない。

 

さんざん馬鹿にしておいて言うのも何だが、やはり釣りは面白い。

こういう常識を覆すような実験を今も誰かがやっていて、爆釣できるパターンがまだまだ隠されていると思うとワクワクする。

 

・・・ところで、オモックにサバの切り身を付けた方が釣れるのではと思うのは俺だけなのだろうか。

 

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