竿と銛を担いで歩いた日々

1980年代生まれの底辺系釣りバカが、釣りと魚突きの思い出を綴るブログ。思い出した事を書きなぐっています。

竹ヤスでハタを突く

過去ではなく、現在の話。

 

俺は数年ぶりに魚突きをした。

ここ最近は子供が生まれたり、転勤になったりして中々、魚突きは出来ずに釣りばかりになっていた。

 

子供を磯に隣接したビーチで遊ばせた後、奥さんが子供に昼飯を食わせている間の短時間のみ。

お遊びなので装備も軽くしておいた。

 

竹ヤス、ロングフィン、スノーケルとマスクだけでウエイトは無し。

 

ロングフィンは昔のレギュラーだったマレス社のコンコルドは今では足が負けると思ったので、

遊び用のオマー社のイーグルレイを持っていった。

 

イーグルレイ、悪くないですよ。

柔らかくて水面移動はスイスイ、10m以下の水深で遊ぶならとても良いフィンだと思います。

流れに逆らって泳ぐときはちょっとしんどいけど⋯

 

まずはヤスを持たずに潜ってみる。

 

が、

息が全然持たなくなっている。

5m潜っただけで苦しい。

水面に戻ると、スノーケル越しにブヒーブヒーと豚のような息をしてしまい、驚いた魚が逃げていく。

文字通りの海豚である。

 

シーズン序盤はいつも息が持たないものだが、体重増加(ブタ化)と老化と運動不足が効いている。

 

こういう時は水底で力を抜いてリラックス。

苦しくない、苦しくない、と念じていると体が慣れてくる。

 

慣れてきた所で魚を探していると、

 

おおっ!

いるいる。

カワハギにハタにチヌにカサゴメバルにetc...

 

竹ヤスを取りに戻って、再出撃する。

 

ヤスが短いので、精々が岩陰に隠れているカサゴでも突ければ御の字と思い、海底で岩巡りを始める。

 

音を立てないように岩陰をそっと覗くと、そこそこのサイズのハタが隠れている。

ハタは岩に追い込んでも逃げてしまう事が多いので、絶好のチャンスとばかりに竹ヤスを打ち込むと、バタバタ暴れるのでグイグイと岩に押さえつける。

 

銛先がハタを貫通した所で、岩から引き出すと、口から魚の尻尾が見えていた。

(家で捌いたらベラだった)

 

ベラを丸呑みした直後だったので動きが鈍かったんだろう。

不運なハタである。

 

その後は砂地に移動し、タコでも拾えないかと探していたが、タイムアップとなったのでおしまい。

 

ハタは煮付けで美味しく頂いた。