竿と銛を担いで歩いた日々

1980年代生まれの底辺系釣りバカが、釣りと魚突きの思い出を綴るブログ。思い出した事を書きなぐっています。

ソウダガツオを爆釣した日【ショアジギング】

20代のある時期、ショアジギングにドハマりしていた俺は毎週のように沼津の片浜海岸に通っていた。

 

ここは50mも投げれば水深30m近くなるドン深ポイントで、ルアーマンの中では有名なショアジギングポイントだ。

青物が回遊するシーズンになると、駐車場は朝の4時には満車になり沼津から富士まで続く長い海岸線に5m置きくらいに釣り人が並ぶ。

(今では釣り人のマナー問題もあり、駐車場が閉まってしまった。残念)

 

平日に有給を取った俺は、余裕をぶっこいて4時に現地に到着したら浜には既に人、人、人。

 

何とか入れそうな場所を見つけ、左右の釣り人に頭を下げて釣り座を確保する事が出来た。

周りを見ると、釣れている気配は無く、皆黙々とルアーを投げている。

 

俺は普段使うルアーを何投か投げた後、前日にイシグロで買った「メタルバレット」というジグを取り出した。

1個280円で安いし、シルエットが小さいので釣れる気がして買ったやつだ。

tsulino.ishiguro-gr.com

 

カラーはコットンキャンディ。

貧乏性な俺はルアーを大人買いするような真似は出来ない為、ルアーのカラー選びに迷うといつも色が沢山入っていて釣れそうなコットンキャンディ(レインボー)を選ぶのである。

 

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もう何代目か分からないくらいヘビロテしているメタルバレット 28gコットンキャンディ

 

メタルバレットを投げ、10秒沈めてからワンピッチジャークで探り上げる。

すると、5回程しゃくった時にガツン!とアタリがあり釣れたのはソウダガツオ。

 

そこからが凄かった。

 

周りは全く釣れないのに、俺だけ投げれば即釣れるのである。

シャクっても、ただ巻きでも、フォール(落とすだけ)でも、何をしても釣れてしまう。

 

ショアジギの聖地、片浜海岸で一人無双状態。

左右100m程の釣り人の視線を一手に集め、ニマニマが止まらない。

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https://blog.gamekana.com/archives/9236578.html

 

ソウダガツオを15匹くらい釣った所で腕が疲れてきた為、ヒラメでも狙うかと余裕のルアーチェンジ。

ヒラメタルにルアーを切り替えて、ボトムを取る。

「あいつ、もうソウダはいらないらしーぜ」

と横の釣り人が喋っているのが聞こえてくる。

 

ニ マ ニ マ が 止 ま ら な い。

 

ボトムをゆっくり探っていると、横から漁船がルアーの軌道目掛けて突っ込んでくる。

スクリューに糸を取られてはかなわんので、全力でリールを巻いてヒラメタルを回収。

 

すると回収中にソウダガツオがヒラメタルにヒット。

 

ニ マ ニ マ が 止 ま ら な い。

 

 

そんなこんなで俺は意気揚々と釣り場を後にし、釣れたソウダは全てなまり節と竜田揚げにして美味しく頂いた。

 

メタルバレットのコットンキャンディ28gは、それ以降、俺のルアーボックスの終身名誉エースとなり、対カツオ戦で大活躍している。

 

シルエットの小ささと、シルバーっぽいカラー、それからケイムラ塗料が効くのかと思っているが、ほんとのところはカツオに聞かなけりゃ分からない。

 

俺はこの経験以降、「特定の状況下でドハマりするルアーがある」ことを確信した。

だから人よりルアーチェンジも多いし、1回の釣行で手持ちの全てのルアーを投げる事も多くなった。

 

それなりに、結果は出ていると思っている。

 

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